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通貨としてのBitcoin

貨幣には通貨(流通する貨幣)という側面と、資産としての側面があります。Bitcoinも貨幣ですので、通貨であり資産のはずですが、当初は仮想通貨と呼ばれていたものの、暗号資産と呼び換えられて、今はもっぱら資産として扱われようとしています。
  しかし考えてみてください、Bitcoinの総額は2100万BTCですが、1人の人間が2100万BTCを資産として保有している状態と、77億人が1人当たり0.0027BTC(≒2100万/77億)ずつ通貨として使用している状態と比べて、どちらが、貨幣として価値が高いでしょうか?
  Bitcoinを本にたとえるなら、1人の人間が世界中の本を独占して蔵書(保有)しているのと、77憶人が1冊ずつ手にとって読んでいるのを比較するようなものです。本の在り方として多くの人に読まれている方が、価値が高く、書庫に積まれている状態はほぼ無価値でしょう。
  Bitcoinも多くの人に通貨として使われる比率が高ければ、より貨幣価値が高く、資産として保有されればされるほど、価値が下がると言えるでしょう。
  では、どうしてBitcoinは価値の低い資産として扱われつつあるのでしょうか。
  その理由の一つは、Bitcoinは通貨として本来「不特定多数の人々」が使うものですが、人々を不特定化する方法が無かったため、やむを得ず、「特定少数の人々」が資産として保有する比率が高まったのだと考えられます。
  そこで、人々を不特定化する方法としてJibangoIDが登場しました。JibangoIDは人々を不特定化する識別子です。これをBitcoinと組み合わせたのがJibangoWalletです。JibangoWalletが社会実装されることで、Bitcoinは通貨として本来の使い方ができるようになるでしょう。
  Bitcoinは「不特定多数の人々」が、デジタル生産物(不特定多数の人々に向けられた、コストゼロの生産物)を購入するための通貨であり、それを可能にするのがJibangoWalletです。
  デジタル生産物については次項で説明します。
 

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