「作家・ライターが食えない問題」の解決策
「作家・ライターが食えない問題」の本質は、人々の活字離れではありません。紙媒体から電子媒体への移行に伴う「マネタイズモデルのバグ」にあるのです。人々は紙の本という「物理的な媒体と一体化した情報」には喜んで対価を支払いますが、スマホ画面に映る「実体のない情報」にはお金を支払いたがらないのです。高価なスマホ端末を購入した消費者が、そこに表示される情報を「デフォルトで無料」だと錯覚してしまうのは、構造的な必然といえます。この認知をいかに有料へと反転させるかが、問題解決の急所です。
電子情報のマネタイズには二つの道があります。一つは、会員制による読者の「囲い込み(クローズド)」です。特別感を演出して課金するこの手法はすでに一般的です。もう一つは、全開放した上で価値を認めた人に投げ銭を求める「V4V(Value for Value)」、すなわち「オープン」な手法です。価値観が多様化した現代において、ある特定の情報に共感する人は世界中に薄く広く分散しています。だからこそ、網の目を最大化するために情報を広く公開し、分母を増やすアプローチが有効となります。
この手法の根底にある思想は、かつてソフトウェアの世界にあった「シェアウェア(原則無料で寄付歓迎)」に由来するシェアの思想です。これを情報に当てはめ、「シェア情報」として広く無料公開し、読者の自発的な支援によってエコシステムを回すのです。
では、その投げ銭にはどのような貨幣が相応しいでしょう。条件は二つに集約されます。
- 国境なきデジタル空間でシームレスに機能する「電子的貨幣」であること。
- 担保を前提とする借金から生まれた「債務貨幣」ではなく、それ自体が価値を持つ「非債務貨幣」であること。(一度消費したら返品できない情報という財に対して、担保を要求する債務貨幣のシステムは原理的に適合しないため)
この二つの条件を完璧に満たす技術こそが、ビットコインです。ビットコインによるWeb3的な投げ銭経済の実装こそが、「作家・ライターが食えない問題」を根本から解決する光明となるでしょう。
デジタルID
電子媒体で情報をやり取りする際に欠かせないのが、「デジタルID」です。
デジタルIDには大きく分けて二つの形態があります。一つはクライアント・サーバー型ID(C/S-ID)、もう一つはピア・ツー・ピア型ID(P2P-ID)です。
C/S-IDは特定のサーバーに情報を集約して中央管理するため、管理できる人数や処理能力にサーバーの限界(キャパシティ)が存在します。一方、P2P-IDはネットワーク全体で情報を分散管理するため、そのような中央集権的な限界がありません。つまり、扱う人数に実質的な上限がないため、人類全体である80億人超という大規模なネットワークであっても、一律にIDを発行・管理することが可能です。
V4V(Value for Value)の「オープン」なエコシステムを地球規模で実装するために不可欠なデジタルID、それこそがP2P-IDです。そして、当サイトではこの思想を具現化したP2P-IDである「JibangoID」を発行しています。
作家・ライター(情報発信者)の準備
地球規模のオープンな投げ銭経済に参加し、発信する情報をマネタイズするための準備は、以下の3つです。
- JibangoID:当サイトが発行するP2P-ID。世界中の誰もが即座に取得できます。
- Bitcoin address:地球規模のデジタル空間で使える通貨「ビットコイン」の口座番号です。
- JibangoWallet:JibangoIDとBitcoin addressを紐付けたデジタル上の「財布」です。
この3つが揃うことで、作家・ライターはインターネット上でJibangoIDを掲げて情報を発信し、世界中の読者から共感の証としてビットコインの投げ銭を直接受け取ることができるようになります。 ちなみに「JibangoIDを掲げる」とは、JibangoIDをペンネーム(またはその一部)にしたり、公式のプロフィール欄に載せたりすることを指します。
1.JibangoIDの取得
同姓同名のない一意の識別子として、無限に発行できるのは自然数のシリアル番号です。JibangoIDはこのシリアル番号を利用しています。ただし、単なる数字の羅列では覚えにくいため、シリアル番号を「年月日時分秒」の時刻に変換したものがJibangoIDとなります。これを受け取ることで、個人は世界規模のデジタル空間において、唯一無二の「自分の名前(アイデンティティ)」を手に入れたことになります。
取得にあたって、名前や住所などの社会的プロフィールを入力する必要は一切ありません。任意の言葉(英数字)を入力すれば、数理計算によって自動的にパスワードが発行されます。あなたがそのJibangoIDの所有者であることを証明する唯一の手がかりとなるため、画面をスクリーンショットするかPDF等で印刷し、厳重に保管してください(他人に知られてはいけません)。
(→JibangoID)
2.Bitcoin addressの取得
パソコン環境でBitcoin addressを取得するには、bitaddress.orgを利用します。
サイトにアクセスしてマウスを動かすと、画面上の文字列が不規則に動き始めますが、心配いりません。これはマウスのランダムな動きを利用して、あなただけの安全なアドレスを生成しているプロセスです。進捗が100%になれば完了です。
生成が完了すると、画面に「Bitcoin address」と「Private key(秘密鍵)」が表示されます。これらは「口座番号」と「暗証番号(パスワード)」の関係と同じです。こちらも画面のスクショやPDF印刷を行い、大切に保管してください。特にPrivate keyは紛失すると資産を取り出せなくなり、他人に知られると盗まれてしまいます。
これで、人類規模のデジタル空間における、あなただけの「財布(口座)」が手に入りました。
この時点で、作家・ライターは、人類規模の広いデジタル空間で、唯一の財布(口座)を手に入れたことになります。
※スマートフォン環境の場合は、信頼できる暗号資産取引所の公式アプリや、大手のウォレットアプリ(手順に従ってアドレスを発行できるもの)を入手して取得してください。
3.JibangoWalletの取得(紐付け)
対面アナログ空間では、財布に名前が書いてなくても、実際に手に持っている人が所有者であることは明白ですが、相手の姿が見えない遠隔デジタル空間では、財布自体に名前(デジタルID)が明記されてなければ、所有者を特定できません。
そのデジタルIDが「JibangoID」であり、それを明記した財布(アカウント)が「JibangoWallet」です。この仕組みがあるからこそ、80億人を超える膨大な読者の中から、あなた宛ての投げ銭を正確に受け取ることができます。
JibangoWalletのページにアクセスし、先ほど取得した「JibangoID」と「Bitcoin address」を登録すれば、すべての準備が完了します。
以上で、新しい経済圏へ参加する準備は完了です。
マネタイズ・買い手の準備
買い手(視聴者)で準備するのは、まさに世界のBitcoinです。初めに確認しておきたいのは、そもそもの動機が「掘り出し物のコンテンツを見つけて感動したい」ということです。そして感動の対価としてBitcoinを投げ銭するのです。Bitcoinを投げ銭することは、貨幣支出するほど感動が大きいことの表明であり、無料のいいねボタンを押すこととは雲泥の差があります。したがって、Bitcoinの投げ銭が多いコンテンツは感動が大きく、自ずと検索上位に浮かび上がり、さらに耳目を集めるようになり、より多くの人々の感動の機会を増やすことにつながります。なお、インターネットの投げ銭には、ユーチューブ限定のスパチャのようなものがありますが、Bitcoinであれば全てのプラットフォームの垣根を越えて投げ銭することができ、世界市場の規模で優れたコンテンツを選別することができます。
ところで、Bitcoinはいくらぐらい投げ銭するのが適切でしょうか。ここからは、いわゆる相場について考察しましょう。我々はふだん持ち歩く財布の中身は日本円で数万円程度でしょう。それにならえばインターネット上で持ち歩くWalletの中身も日本円に換算して数万円程度のBitcoinということになります。一方、Bitcoinの総額は2100万BTCであり、人類80億人が各自の財布(wallet)に入れてインターネット上を持ち歩くとすれば、1人の財布当たり(2100万/80億)≒0.0026BTCとなります。 奇しくも数万円≒0.0026BTCであり、インターネット上の情報に投げ銭するには、0.0026BTC以下が適切ということになります。
Bitcoinは販売所(取引所)で購入するのが一般的ですが、資産運用を目的とした投機的な場となっており、通貨として投げ銭する目的のBitcoinを購入するのに敷居が高く、場違いな感じがするのは否めません。 そのように感じる人のために、直接Bitcoinを購入しなくとも日本円を投げ銭すれば、間接的にBitcoinを相手に届けることができる独自のクラウドファンディングを用意しました。
お金と情報の型をそろえる
まず最初に様々な形をした複数の容器に水を供給して、全ての容器の水位を等しくするシステムを考察します。

一つのシステムは、全ての容器の容量を予め計算して、各容器に必要な水を供給するシステムです。中央にデータと水を集め、計算結果に応じて水を放射状に供給する形なので、ハブ型・中央管理型と呼ぶことにします。コンピューター用語ではクライアントサーバー(C/S)型です。

もう一つのシステムは、全ての容器の底をパイプで連結してネットワークを構築し、ネットワークにどこからでも自由に水を供給することで、自然に水位が等しくなるシステムです。ネット型・自律分散型と呼ぶことにします。コンピューター用語ではピアツーピア(P2P)型です。
原理は違いますが、いずれのシステムでも等しい水位が達成されることがイメージできると思います。
次に水をお金に置き換えてみましょう。お金の場合、容器は個人の銀行口座や財布に相当します。お金には預金と現金の2種類があります。預金は銀行のサーバー上の電子的記録であり、数字の書き換えによりお金が移動します。預金は口座情報やお金の移動記録が銀行という組織のサーバーに集約され中央管理される「組織のお金」です。これはまさにハブ型(C/S型)のシステムを移動するお金です。
一方、現金は不特定多数の人々の手元(財布)に分散して存在し、個人間を手渡しで移動するお金で、個人の情報や移動の記録は無く、個々の裁量で自由に移動する「個人のお金」です。これはまさにネット型(P2P型)のシステムを移動するお金です。ただし現物のお金(現金)が移動するのは対面アナログの現実空間であり、遠隔デジタルの仮想空間では、仮想のお金であるBitcoinということになります。
最後に、水を情報に置き換えてみましょう。情報には一次情報と二次情報があります。一次情報は情報素材を個人が加工して発信する情報で、ネットワーク状につながった不特定多数の人々の間を拡散していきます。二次情報は一次情報を編集者(管理者)が加工した情報で、テレビ局や新聞社などから放射状に広く発信されます。オールドメディアは典型的なハブ型で、SNSや掲示板のようなニューメディアはネット型です。
ここで押さえておきたいのは、ネット型のシステムで拡散される一次情報に対してお金が支払われるとすれば、ネット型のお金が相応しいということです。さらにネット型のお金でも、対面アナログ空間で使えるのは現金(キャッシュ)ですが、インターネットなど遠隔デジタル空間で使えるのはデジタルキャッシュであるBitcoinということです。
ハイブリッド型システム

情報通信・伝播の主役は、かつてはハブ型のオールドメディア(テレビ放送、紙媒体)でしたが、インターネットの普及に伴いネット型のニューメディア(インターネット、電子媒体)の割合が増えて、現在、主役が交代しつつあります。とはいえハブ型のオールドメディアが消滅するわけではなく、ネット型のニューメディアと適正な割合でバランスしていくでしょう。
お金の流通に関しても、現在、キャッシュレス化が推進され、現金(アナログキャッシュ)の割合が減る一方ですが、それでも現金が完全に消滅するわけではなく、Bitcoinを代表とするデジタルキャッシュの普及が追いつけば、やはり預金(ハブ型)と現金(ネット型)が適正な割合でバランスしていくでしょう。
このようにハブ型とネット型のシステムはどちらか一方が消滅するのではなく、両者が適正な割合でバランスしていくと思います。ここではハイブリッド型システムと呼ぶことにします。このハイブリッド型システムが、近未来の現実的なシステムとして実装されるでしょう。
ハイブリッド資本主義
資本主義社会において、人は組織の歯車(機械の部品)として働くことが求められます。企業は人件費を物品費に変えてコストを下げ、利益を上げようとするのです。このまま資本主義社会が進むにつれ、ますます人は機械化することを強いられます。しかし人間は完全には機械になりきれないので、物に収まらない、置き換えの利かない部分がどうしても残ります。それが人間の「個性」です。この機械化される部分と残される個性の部分が適正にバランスするのが、ここで提唱するハイブリッド資本主義です。
さて、「個性」の生み出す価値で代表的なものは芸術ですが、全ての芸術作品は、ただそこに在るのではなく、人々に鑑賞され評価されるために存在しています。その漠然とした価値の存在や大きさは価格という数字で可視化されることで初めて明らかになります。
言い方を変えると、芸術の価値は芸術家の頭の中にあるうちは存在しないのと同じで、発表されて人々が鑑賞することで存在が明らかになり、そしてその大きさは鑑賞した人々の感動の大きさであり、その目に見えない感動の大きさも、価格(金銭的評価)という数字で可視化されることで決まります。
本当は、黙って味わえばいいプライスレスな価値に対して、無粋にも値札をつけて可視化するのは以下の理由からです。
その理由は、人は生きていくためには所得(お金)が必要だからです。それは芸術家も例外ではありません。芸術を食べることはできません。マネタイズして得たお金で食べ物を買わなければならないのです。
ちなみにお金を得る一つの方法は、組織に属してその歯車(没個性の部品)として働くことです。組織に労働を提供して、その対価として給料(組織のお金)を受け取る生き方です。機械化の選択です。
もう一つの方法は、個人として個性的な価値あるものを創造し、その価値を享受した人々から投げ銭(個人のお金)を受ける生き方です。個性化の選択です。
芸術家の生き方が後者であることは言うまでもないでしょう。
個性的な価値を創造(提供)する個人を広義のクリエイターと呼ぶとして、大道芸人から画家、音楽家、作家、プログラマー、ジャーナリスト、ブロガー、アスリート、一次情報を発信する名も無き個人まで、実に様々なクリエイターが存在することがわかります。
これらのフリーランスのクリエイター達が、それぞれの個性を磨いて価値を追求し、その成果を享受した人々の投げ銭によるマネタイズで所得を得られる世界が、真善美の価値があふれるハイブリッド資本主義社会です。
Jibangoは理論だけを語りません。ハイブリッド資本主義を実践するサイトです。システムはすでに稼働しています。このサイトがそうです。一人でも多くの人々の参加をお待ちしています。(Jibango28510101002538)